九谷焼置物
『Owl』『Maneki-neko』
Kutani Porcelain: Ornament
宮創製陶所は小松市八幡に1914年に創業した窯元で、100年以上にわたって九谷焼の置物の素地を生産している。華やかな絵付けが目を引く九谷焼だが、素地づくりは大事な工程で、同地は素地製陶技術の集積地として知られている。宮創製陶所では大正・昭和の優れた職人が制作した石膏型を今も数多く所有しており、古い型に再び光を当てて縁起物を制作している。ただし、昔のものをそのまま再現するのではなく、粘土の製造過程で出る残土を活用してオリジナルのマット釉薬を開発し、従来の九谷焼にはないシックでポップな佇まいに仕上げている。
懐かしいけど今っぽいのは、時代を超えたコラボレーションのなせる技。アップサイクル&リユースで、新しい価値が生まれている。