『ばんばんクッション』
Cushion
「襟巻工場(えりまきこうば)」は、金沢を流れる犀川のほとりにある“ひとり工場”だ。工場の真ん中には木製の織機がどんと置かれ、あちこちに古道具が飾られている。オーナー職人の安井さんはここで染め・織り・結びを一貫して手掛け、色とりどりで表情豊かな紐襟巻きや薬草染めによる暖簾など様々なモノを制作している。
工場の新作は、ほどよい弾力と美しい光沢がある県内産の織紐を用いて手織りしたクッション。ぎゅっと締まっていても硬すぎず、ほっとするような手触りで、抱きしめて「ばんばん」したくなる存在感。「ばんばんや!」は、金沢弁で「バッチリだ!」の意味もある。平織、模様織と立体感のあるパターンの切り替えや、季節の景色を思わせる色彩のグラデーションも美しい。