小さな金沢仏壇 『胡蝶』 蒔絵りん
Kanazawa-Butsudan;
Small Household Buddhist Altar, Bell
「金沢仏壇」は、真宗王国・金沢の伝統工芸のひとつで、多彩な工芸技法を駆使して制作される。
大型で、金箔が輝く豪華な内装のイメージが強い金沢仏壇だが、近年はライフスタイルや住宅事情の変化から、信仰の対象としての本質を守りながらも、使い勝手の良い新しいスタイルの仏壇も開発されている。
大竹仏壇が手がける小型仏壇もそうした流れから生まれたもの。チェストの上にも置ける箱型のコンパクトサイズ。外観はシンプルな漆塗りだが、扉を開けると仏壇にふさわしい荘厳な世界が現われる。塗り、蒔絵、金具など要所に伝統の技術が生かされており、小さな専用仏具も一式揃う。このほか、漆塗りで内側に蒔絵を施したモダンなおりんもラインナップする。
仏壇のかたちは変わっても、家族の記憶や思いを蓄積し、親から子へと受け継がれていくという唯一無二の用途は変わらない。