針のない 剣 山 『Kamahachi Kenzan』
水 盤 『Kamahachi Plate』
Flower Holder, Plate
創業 300 余年の金森合金の本業は、アルミ・銅合金製品の鋳造、製作である。砂で型を取る砂型鋳造の技術で、かつては加賀藩前田家の武具や調度品、お寺の梵鐘、庶民の鍋釜などを作り、現在は産業用機械部品やロケット部品素材を提供する。
『Kamahachi』は、金森合金の24代目・高下裕子さんが、江戸時代の屋号を復活させて立ち上げたライフスタイルブランドだ。金属素材そのものが持つ機能性と、高い鋳造技術を活かしたさまざまな生活雑貨を提案している。
銅合金製の剣山もそのひとつ。剣山といっても針はなく、凹部に花を挿して使うユニークなデザイン。それ自体がオブジェのような佇まいで、プレートとしても使えるアルミ製の水盤と組み合せて卓上に置いても映える。花に優しい花留めでもあり、銅イオンの抗菌効果により水がきれいに保たれ、花が長持ちする。緑青が浮き、独特の風合いが生まれるまで、じっくりつきあっていきたい。