椀、箸

椀、箸

Bowl, Chopsticks

塗り立てで仕上げた艶やかな椀を持つと、しっとりと滑らかで柔らかい。「漆器とはこうだった」と思い出すような、懐かしくも新鮮な感覚。

東京出身の島川さんは、岩手県の安比塗の工房で経験を積んだ後、金沢に拠点を移し、「ぬり千」として活動している。

提案するのは普段使いのうるしだ。端反椀は、黒で下塗り・中塗りをして、落ち着いた朱色で仕上げた「朱」と、ベンガラの上に少し黒を差した溜漆を重ねた「溜」の2種類。上塗りは国産漆を使っている。

透明感が際立ち、発色が美しい。箸は摩耗しやすい先を保護するため乾漆粉を撒き、さらに漆で固めている。滑りどめの機能ではなく、口に入れたときの滑らかさを優先させた。箸のひねりの部分は自分で削っている。

金沢の工芸文化に刺激を受けているという島川さん。
どこにもない、「ぬり千」らしさを磨いているところだ。

端反椀(朱/溜)
3.6寸 ¥7,150
4寸  ¥8,250
4.4寸 ¥9,900
端反椀(朱/溜)

ひねり箸

ひねり箸(23cm/21.5cm)
各 ¥4,400

Profile

島川千世

ぬり千
島川千世 SHIMAKAWA Chiyo

2004年
安代町漆器センター(現 八幡平市安代漆工技術研究センター)修了
2004年〜2011年
 同センター助手を経て、安比塗漆器工房勤務
2004年
第13回河北工芸展 NHK仙台放送局長賞
2011年
金沢市内にて制作
2017年
2017金沢・世界工芸コンペティション 入選
2018年
平成30年度全国伝統的工芸品公募展 入選
2019年
第46回石川県デザイン展 石川県伝統産業振興協議会会長賞

石川県金沢市
Tel : 080-5570-8734

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