水引細工
Mizuhiki Art
水引は、金封や贈答品に掛けて結ばれる、日本の伝統的なラッピングだ。金沢の水引細工の特徴は、ふっくらとさせた姿形の美しさにある。結納などハレの席に欠かせない演出のひとつであり、最近では自由な造形素材としても注目されている。
平岡さんが提案するのは、華やいだ場で使われてきた水引の伝統を大切にした、可愛らしくも上品なこものたち。空間を彩り、主役を引き立て、人と人を結ぶ。そんな水引の魅力を再確認できる。
金沢に深く浸透している水引文化だが、実は素材そのものはこれまで県外産のものを使ってきた。平岡さんは今回、地元のメーカーと協力し、中の芯からすべて県内で生産することに成功した。
「金沢細水引 thin line」と名付けられた、より細く光沢のあるオリジナルの水引は、これまでできなかったより繊細な表現を可能にしている。