ガラス胎七宝の皿、アクセサリー
Plate, Accessory
塚原さんはガラス胎七宝のジュエリーや飾り皿を制作している。得意とするのは、細いリボン状の銀線を立てて加飾する「有線七宝」の技法。シャープで緻密な模様を描き出したり、輪郭に滲んだような発色を出したり。金属とガラスの美しいケミストリーを巧みに操る。
学生時代に金工とガラスを学び、ふたつの素材と技を融合させて独自の表現にたどり着いた。金沢に拠点を移してからは、当地の伝統工芸に影響を受け、より緻密な意匠を追求するように。連続した花模様は、植物の茎の断面図にインスパイアされ、そこから想像を広げて自分なりの図案を考えている。
窓辺の飾り皿は、陽の光の加減で一日の間にゆっくりと表情を変え、指輪は手の動きに合わせてさまざまに色味を変える。たぐいまれな光と輝きを身近に置きたい。