木ボールペン『芳-hou-』
Ballpoint pen
羽野樹脂工業は産業機械の樹脂部品を製造している会社だ。同社で30年にわたって切削加工に携わっている羽野芳康さんは、本業の傍ら、高度な技術と「ものづくりが好き」という気持ちをベースに、“ペン作家”として制作活動を行っている。
『芳-hou-』ブランドとして主に木軸ボールペンを手がけていた羽野さんだが、木材に樹脂を含浸させたスタビライズドウッドと出会ったことで作風が広がった。写真はJR金沢駅の 「鼓門」にインスピレーションを得て制作したペン。スタンド不要で自立する。寸分のくるいもない精緻な切削加工と、偶然の産物である美しい木目、そして独特の艶感のある発色が相まって、どこにもないかたち、どこにもない質感が生まれている。