『ARAS』 杉皮シリーズ
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日本の人工林の44%を占めるのは杉林である。森林が CO₂ 吸収量を維持するためには適切な間伐が欠かせないが、その際に出る杉皮の廃棄にかかるコストは、林業従事者にとって大きな負担になっている。
石川樹脂工業は樹脂製品メーカーの立場からこうした課題に着目。ポリプロピレンに杉皮を 50% を配合した新素材を開発し、料理を引き立てる有機的な形状と質感、1000回落としても割れない耐久性を備えたうつわを実現した。プロダクトデザインは、金沢の新進気鋭のものづくりユニット secca が手がける。
商品開発のベースには「樹脂ならではの美しさと機能性を活かす」という信念がある。素材と環境とのサステナブルな関わりを真摯に考え、プラスチックの新しい価値を提供している。