箸置き、カトラリーレスト、靴べら
『KENBI』
Cutlery Rest, Shoehorn
象嵌とは金属表面に模様を刻み込み、そこに別の金属を嵌めこむ彫金技法のこと。金沢に伝わる加賀象嵌は表面の滑らかな仕上がりが特徴で、市の希少伝統工芸のひとつに数えられる。
『KENBI 』は、銅材や真鍮材に純銀で加飾をして加賀象嵌風に仕上げた生活雑貨ブランド。箸置きやカトラリーレストは、麻の葉・青海波・市松・七宝の4 種類の伝統文様が揃う。トップコートをかけているので変色せず、そのままの美しさを長く保つ。
同ブランドを手がける桂記章は、1948(昭和23)年創業で、バッチなどの製造で国内生産シェアトップを誇る。金型彫刻からプレス、メッキ、仕上げまで一貫生産する中で培われた技術力をベースに、才色兼備の加工技術を開発した。藩政期に磨かれた工芸技術をリスペクトをしつつ、現代の工業技術ならではの表現や機能性を追求する。