「奥が深い九谷焼の“入口”でありたい」。二山さんにはそんな思いがある。

九谷結窯は、電機機器メーカーが立ち上げた異色の窯元だ。作家の一点ものと量産品の間にある九谷焼市場の空白に着目。3D技術を活用した型の製作システムを開発し、複雑な形状や微細な加工への道を拓いた。

『Stack Box』は、「食を楽しむ」とのコンセプトで開発した手のひらサイズの蓋物だ。料理を盛り付けても、お菓子を入れても、あるいは食卓を離れて小物を入れても、華やかさやサプライズ感があって楽しい。蓋を外せば重箱風に重ねることもできる。

上絵は、兼六園の桜や雪吊りなど金沢の四季をモチーフとし、一部を手描きで仕上げたものと、転写シートを使ったものの2タイプがある。どう違うのか、それぞれどんな魅力があるのか。好奇心を持ったら、蓋を開けて九谷焼の奥深い世界を覗いてみてほしい

【手描き】
KUTANI結 Stack Box
（春の麗／夏の優／秋の華／冬の雅） 各¥5,500

【転写】
KUTANI結 Stack Box
（春の麗／夏の優／秋の華／冬の雅） 各¥3,410