「炭化白釉」「白釉」の器
Greyand White Ceramic
グレイッシュな「炭化白釉」と、やわらかな白の「白釉」。独自の釉薬を活かした中平さんの器は、見た目は重量感があるけれど、手にとってみると薄く軽い。土ものだけれど、しっかり焼き締めているので丈夫。シンプルな中にもどこか北欧デザイン風の可愛らしさもあり、洋の料理とも相性が良い。
「決まったかたちは好きじゃなくて」と中平さん。同じ平皿でも、一つひとつシルエットも表情も違うから、選ぶ楽しさがある。
船乗りを経て陶芸の世界に入った中平さんは、各地を転々とした後、金沢でも雪の多い山間部に工房を構えた。そんな経歴の持ち主だからか、波を想起させるしのぎの器、雪景色を思わせる器もある。とはいえど、「使う方のご想像にお任せします」と、中平さんはいたって大らかだ。