いしかわの伝統の技と新しい感性
翠の聲 石川県立九谷焼技術者自立支援工房 
〒923-1111 
石川県能美市泉台町南38 
携帯電話:080-5302-2008 
E-mail:ransen1114@yahoo.co.jp 
石川県立九谷焼技術者自立支援工房 竹内 瑠璃
翠の風がそよぐ。
鳥のさえずりが聞こえる。

石川県立九谷焼技術者自立支援工房 竹内 瑠璃 石川県立九谷焼技術者自立支援工房 竹内 瑠璃
色絵玉香合 翠聲
色絵四角香合 翠鈴
色絵四角水滴 翠聲
色絵皿付盃 翠聲
色絵馬上杯 翠聲
色絵取手付水滴 翠聲
青線
 手の中にすっぽり収まる小さな形の中に、虫めがねで見たくなるほど細密な絵が描かれている。色を重ねても線が透けて見える九谷焼の絵の具が、その細やかさを際立たせる。一見、色数を制限しているかのようだが、実はいくつものグラデーションが使い分けられ、作品に奥行きを与えている。
 小さな動植物を立体の中で表現したい、と始めた「翠聲(すいしょう)」シリーズ。唐草の間で小鳥が見え隠れしていて、噂話をしたり歌を歌ったり。猫がいると小鳥は裏に隠れてこっそりと様子を伺う。「間近で見て初めて何が描かれているかわかるもの、見る人にサプライズを与えるものが作りたくて」。だから筆致はどこまでもリアル。小鳥のささやきが聞こえてきそうなくらいだ。
 自然の風景の一コマを丁寧に切り取り、その中に独自のストーリーを描き込んでいく。作り手の遊び心に気がついた使い手は、思わずくすりと微笑んでしまうが、それこそが狙い。手にしたときに、心地よさや美しさだけでなく、楽しさや愛おしさを感じさせてくれる器。使い手との間にやさしいコミュニケーションを育んでくれる器。それが竹内さんの世界である。

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