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「人から与えられたものを淡々とこなすのは苦手、根っからの我がままなんです」と笑う大島さん。漆器業に就くまでの紆余曲折で「自分が作りたいものを作るしかない」と肝に銘じたという。そのオリジナル作品第1弾がここに並ぶリングである。太い枝の中心部分で作るため、伸縮はほとんどなく強度は抜群。指にフィットしながらも着脱しやすいよう、塗りや形にもこだわった。アクセサリーに精通する大島さんだからこそ、工夫を重ね、愉しみながら作りあげてきた。 | 塗りは色漆、拭き漆仕上げの2種類。色漆の上に描かれた“家紋”は、ありそうでなかった発想だ。「伝統的な様式を指輪で表現してみたら、新しいイメージに生まれ変わったんです。ほかの人とは違うものを求める人に身につけてほしい。」リングはすべて注文販売で、素材や塗り、模様など、なるべく相手の要望に応えていくという。「使い手から勉強したい」と語る謙虚で貪欲な青年。その進化は始まったばかりだ。 |
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