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「違和感はないけれど、どこか不思議な存在。」それが井上さんの作品の第一印象。トゲをモチーフにした銀色の小物入れにも、持ち味を抑え気味に表現した三色シリーズにも、彼女ならではのインパクトがある。作品をじっと見つめると、その奥には、見慣れた自分の部屋やいつものお茶の時間を、少しだけ特別に―そんな作り手の思いが詰まっている。 | 形=存在を優先するため、色は1作品に3種まで。輪郭をあいまいにする淡い色も使わない。勢いと迫力に満ちた作品のアイディアは、意外にもすべて日々の生活からだという。三色の皿やカップの発想元は、大好きなチョコレート。1箱全部食べてしまうのを防ぐために、2粒だけ乗る豆皿を作った。その次は一緒にお茶を飲むカップを、それから冷たい飲物用の縦長のカップ・・・と増えていったのだそうだ。クールな光やトゲに隠された等身大の彼女が、次に何を作るのか。楽しみに待ちたい。 |
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