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「窯の中で溶けたガラスを巻き取り、思うように形をつくっていく、その工程の楽しさが何ともいえないですね」と、声をそろえて語る。ご夫婦で吉野谷村に工房を設立してから10年余りが経った。もちろん、ガラスは思い通りにならないこともままあるけれど、この器をどんな人たちがどんなスタイルで使ってくれるのか、それを考えるだけでもワクワクしてくるという。 テーブルの上の陶磁器の食器とともに違和感なく並べられるガラスの器づくりがライフワークだが、その中に自分らしさを出すのがお互いのテーマ。「ガラスって夏のイメージと思われがちですが、僕たちのつくる器は色彩や形などもさまざま。冬でも食卓に置いて |
気軽に使ってもらいたい器もたくさんあります」。 今回出品の作品はすべてふだん使いの器であり、見ているだけでも夢があふれてきそうな色使いに注目だ。なかでも、カラフルボールは鮮やかな色彩がダイナミックに配されている。「この作品こそ、特に冬に使ってほしいですね。テーブルの上に置くだけで食卓が明るくなるでしょ?花入れのトゲトゲ一輪差も同じ。これはつくる私たちも楽しみな作品で、花がなくても華やぐんです」。 「工房蕾」が生み出す作品は、ぽってりとした優しさと無邪気な造形の美しさ、そして人を包み込むような温かさが感じられる。明るい団欒のひと役をかう、ガラス食器の頑張りに期待したい。 |
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