|
||||||||||||
|
| ||||||||||||||
金沢の希少伝統工芸といわれる加賀刺繍。加賀友禅の加飾などから発展し、昭和初期にはその名が全国にも知れわたったという。しかし、最近では後継者も不足。 伝統を守る工房はわずかに3軒のみとなってしまいました。そのひとつ、「繍工房 繭鳥」を主宰する葭ヶ浦さんは伝統工芸士として活躍するなか、加賀刺繍の活気を取り戻そうと奔走しています。 「伝統を後世に伝えることはただ技術を守るだけでなく、いかにその時代に即応した必要性を見いだしていくかです」。 かつては着物に刺繍を施す職人の時代、洋装の現代では職人ではなく作家として作品を提案、企画していかなければ受け入れてもらえないと言います。 | 彼女がこの世界に入ったのは約15年前。主婦の合間にようやくできた少しの時間を利用し、日本刺繍や加賀刺繍を習い始めました。 当時は図柄が決まった注文商品の制作で満足感がなかったそうです。自分で図案や作品を考えたいという思いがつのり1995年に独立。 バッグやブローチ、スカーフなど洋服にも合う作品を意欲的に制作し、山中や輪島の漆器の一部に加賀繍を施すなど、異業種とのコラボレーションにも積極的に取り組んでいます。 「これまでは女性だけの刺繍。これからは男性も使える小物やインテリアなど、幅を広げていきたい」。24時間いつでも加賀繍のアイディアを考えているという葭ヶ浦さんには脱帽です。 |
| |||||||||
|