北陸のイメージにはない明るく爽やかな秋山さんですが、昭和48年、暖かい浜松市のお生まれです。武蔵野美術大学短期大学の機器コースで透明樹脂を型に流して作品を作っていましたが、
もっと透明なガラスの魅力にひきこまれて東京ガラス工芸研究所へ。ますますひきこまれて富山ガラス造形研究所で学んだ後、金沢卯辰山工芸工房の研修生として技術の研鑽と創作活動を開始しました。
現在は、山あいにある金沢市が運営する共同工房の牧山ガラス工房を製作の拠点としています。長い道のりを歩んでこられましたが、瞬間で形を形成する吹きガラスが一番お好き。色を使うのも好きなので、
黒い顔料で焼成し、塗ったり、描いたり、アートなガラスも作っています。今回ご紹介するシリーズは、日常使いのガラスです。青いグラスは自分が乳製品がもの凄く好きなので、白い牛乳に |
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合うようなものをと思い、形にしてみました。手頃な大きさなので、朝の歯磨き、夜のお酒、いろんな人に喜んでもらえると思います。
金銀の箔を使った魚絵の皿は、ヨーグルトやアイスクリームが美しく映えると思います。でも、酒好きの方は清流の鮎を思いながら、酒の肴を載せてください。
「若い作り手は、僕も含めてアート志向が強いと思いますが、自分で使ってみて良かったから、プレゼントしたいと思う、使って楽しい、見て楽しいものを作っていきたいですね。」と語る秋山さん。
日常の生活に必要な形、自身の創造性を最大限発揮したガラスの形、いろいろなガラスの形に挑戦しながら、いつかは自分の工房を持ち、ガラスだけで生活していきたいなとガラスに対する思いは熱くなる一方です。 |