松永 慶 
〒920-0942 
金沢市小立野1-13-1 
TEL:076-262-7471 
目を凝らしてご覧ください。水が流れる模様です。

水のかたち 水のかたち
湯呑み
1個 2,500円 枚 7,500円
ぐい呑み 角皿
1個 2,500円 1枚 3,800円
長角皿
1枚 4,000円
一流企業のエリート社員を思わせる風貌の、とても好青年の松永さんは、とてもやきものを作っているとは思えません。昭和43年東京生まれ。作ることがもともと好きで、東京の文化学院でやきものを学んだ後、金沢卯辰山工芸工房の研修生として自身の創作と技術の研鑽に取り組んでおり、今春修了予定です。 この工房は伝統工芸を大切にする金沢市によって、いったん世に出た作り手の再研修の場として作られたもので、作家活動も何でも結構、頑張って早く独立した作家となれるようにと応援している施設です。ですから、工芸を志す若者が全国から集まってきています。 松永さんは、水色を基調にした釉薬が好きで、その濃淡や質感にこだわっています。今回のシリーズは、何気なくわかるかなという雰囲気の質感で、金沢のイメージと水のイメージを、釉薬の色、櫛目と「イッチン」という手法で作っています。 イッチンとはケーキのクリームを絞り出して飾りを作りだす方法と言えば一番わかりやすいと思います。このシリーズはお気に入りで、今後は酒器などいろいろアイテムを増やしていく予定です。 若い作り手の多くはどちらかというとアートを志向するものですが、「少し堅いのでは」と友人に言われるくらい誠実です。「地味に見えても飽きのこない、時代に左右されないいいものをつくりたい」と、 若いのに真剣に語る松永さんですが、骨董品が好きでたまらないということも影響しているようです。 形としては、緊張した部分と柔らかい部分のバランスが美しく、普段使いのでも飽きのこない、力のある造形ですが器が主張せずお料理が映えるような器です。 いつかはアートにも挑戦したいという松永さんですが、まずは基本の生活の器でじっくりと醸成中といったところです。

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