珠洲焼×植物
Fusion of Suzu Pottery and Plant
水平に枝を伸ばしたり、いびつな根っこが顔をのぞかせたり―。植物の魅力を、侘び寂びを感じる黒灰色の珠洲焼が際立たせる。金沢を拠点にガーデニング事業を展開する総合園芸の徳本さんと、奥能登に窯を築き作陶を続ける珠洲焼作家の宮脇さんのコラボレーション作だ。
無釉・焼き締めの珠洲焼だからこそ、底に穴のない器で植物を育てることができる。器にはほとんど土を入れずコケを詰める。水やりは、器をそのまま水に浸し、傾けて水を排出する。写真は植えてから3年経過したものだが、時間とともに器の表情が増し、植物も自由に生き生きと育っている。
植物も珠洲焼も一つひとつ表情が異なる。両方を掛け合わせて、世の中にたったひとつの美が生まれる。