九谷焼の布小物
Fabric Household Goods
小さいながらも企画から製造まで一貫生産できるアパレルメーカーhiroは、高い縫製技術とアイデアをもとに、地場産業や伝統工芸とコラボした新しいものづくりを追求している。
九谷焼の作家と協力して開発したのが、縫製会社の原点ともいえる“お針道具”だ。「吉田屋」「木米」「飯田屋」などと呼ばれる古典的な上絵を復刻したオリジナルの九谷焼おちょこを作り、それぞれに合った色合いのちりめん生地で針山に仕上げた。
針山に用いた九谷焼の柄を布地に展開したのが、手ぬぐいやポーチなどのシリーズだ。鮮やかな五彩が特徴の九谷焼だが、こちらは女性が日用品として使いやすいよう色のトーンを落として。地元の染色会社による特殊な両面染めで、表は九谷焼柄、裏を返せばドット柄などが出てくる楽しみもある。