![]() |
||||||||||||
![]() |
|
![]() |
||||||||||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|||||||
|
|
||||||||
![]() | |||||||||
岩肌のようにごつごつとした味のある姿。しかし、手に持つと想定外に軽くて温かく、そのギャップに驚いてしまう。実にユニークな表情だがれっきとした輪島塗で、塗りの手順をきちんと踏んで丹念に制作されている。用いられている技法は、「練乾漆」。ぬり工房楽ならではの技であり作品である。 |
![]() |
「練乾漆」は、素地に木ではなく麻布を用いる。そして、刻苧(こくそ)や自家製米のり、生漆、輪島産の地の粉を練り合わせて麻布に塗り重ね、造形していく。自由自在な形が可能となる上に軽くて丈夫なのが特長だ。そのメリットに、時が経つにつれて透明になるという漆の特性をプラスして生まれたのが“MOSS”である。朱色と緑色の漆を下塗りし、その上に朱合漆をほどこす。使うほどに下塗りの色が透けて見え、岩肌や古木を思わせる独特の表情が浮かびあがる。それはあたかも樹木に苔が生える様を思わせることから、苔という意味の“MOSS”を作品に冠した。 「変化を愛でながら永く使い込んでいただきたいですね」と引持さん。氷が溶けにくく手触りも口あたりもやさしいカップは、大人が楽しむ贅沢な時間にぴったりである。 |
|
|||||||||
|