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漆の町、輪島のわいち通りで工芸と人との出会いの場を提供する店、うつわわいち。漆の新たな可能性を追いかけて、今回は「身につける漆」の提案となった。“Necessary”(必要とされる)“Yearning”(あこがれとなる)“Usually”(いつも日常で)の3つの語の頭文字から命名された“NYU”。人生の晴れ舞台を飾るものから普段使いまで、そばに置いておくだけで幸せになれるアクセサリーを漆で発信するプロジェクトである。
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その第一弾が、この髪飾りだ。漆の髪飾りといえば、かんざしなどの伝統的なものがほとんど。そこで現代の装いにフィットする形を、若手職人やヘアスタイリストとともに追求した。女性美を引き立てる花を題材に、和紙に漆を塗り、金糸や蒔絵で加飾を施して華やかさを加えた。ヘアスタイルをくずすことのないように形状や金具もしっかり吟味した。「Lシリーズ」は、咲き誇る大輪の菊や牡丹がモチーフ。「Uシリーズ」は、「風花」や「秋花」といったイメージの花々を漆で表現している。 「かつて母親が嫁ぐ娘に大切に守ってきた装身具を託したように、“NYU”もまた母から娘へと伝えてもらえれば」と、店主の海守恵美子さん。今後の展開が待たれている。 |
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