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Kei-so 漆額 \52,500 Kei-so 漆シート \12,600 (花器は参考作品) |
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本業は編物講師。長年、多数の生徒に編物の楽しさを伝える傍ら、編物の可能性について模索し続けてきた。 服飾以外にも何かできるのでは、と。異業種交流の勉強会に参加し、クラフト協会に加わり、さまざまな試みに挑んだ。歌舞伎役者のデフォルメを畳一枚以上の大額で編んだこともある。ただ編物は柔らかく、水に弱い。用途の拡大を狙うには弱点をカバーする存在が欠かせなかった。 それが今回の漆である。山中塗の木田克之さんとの出会いによって新たな世界が開いた。編み上げたニットを好きな形に整えてピン留めし、漆を塗る。 漆によって適度の硬直が生じ、立体感が加わる上に撥水・防汚などのメリットも付加。編物用の糸だけでは出せない自然の風合いも醸し出された。 出品作のテーマは“Kei-so”。珪藻土の微粒子がモチーフだ。何千万年の時を超えて現れた微粒子の表情に魅せられ、文様をニットで再現した。壁面を飾る「アート額」や、丸めたり伸ばしたり自在に使えるインテリア小物「漆シート」として完成。「編物の幅をもっと広げたい」と、神後さんは今日も前を見ている。 |
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