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漆黒のべっ甲は、無限の宇宙空間。蒔絵のうさぎ達が見つめる先には、青白く光る螺鈿の地球───小さなペンダントが紡ぎ出す世界はどこまでも果てしない。金沢から全国へ、高感度ジュエリーを発信し続けるMACHIDA Collectionの新バージョンは、“和”との出会いがテーマ。独特の感性と金沢伝統の技が融けあい、きらめく小宇宙が展開されている。 MACHIDA Collectionの生みの親は、金沢でショップ兼工房「ガウス」を主宰する町田義信・さと子夫妻だ。かつては共にウォッチデザイナーとして活躍し、パリ留学を契機にジュエリーの世界に入った。東京・青山でのショップ展開という華やかな舞台から一転、北陸の小京都に拠点を移したのは十数年前のこと。 |
「オリジナリティを深めたいと思ったのがきっかけです。金沢には地縁も血縁もありませんでしたが、自然が豊かだし、伝統文化も色濃く残る。創作の場にふさわしい街でした」。 ガウスとは磁界の強さの単位であり、ドイツの物理学者名でもある。 「愛とか思いやりとか、本当に大切なものは目には見えないけれど、互いを引き合う力として確かに存在している。ジュエリーも同じ。見えないエネルギーを発しているんです」。 ジュエリーとは単に自分を飾るだけのものではない、と語る義信氏。石が秘める力と真摯に対峙するデザイナーは今日も、身につける人が一層元気に、豊かに、自分らしくなれるジュエリーを創り続けている。 |
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