加賀百万石の万華鏡
釉彩と上絵で描く海辺 針生 俊 針生俊工房 
〒920-2113 
石川県白山市八幡町ル72-1 
中田明守陶房内 
携帯電話:090-5551-9288 
FAX:0761-92-1427 
針生 俊
器がいざなう、ノスタルジックな石川の光景。

針生 俊01 針生 俊02
今様州浜図 フリーカップ(拡大)
今様州浜図 フリーカップ (高さ12.5cm) 各 ¥7,250
今様州浜図 マグカップ (高さ11.5cm) 各 ¥7,000
今様州浜図 カップ&ソーサー 各 ¥8,000
 群青の海と岩礁、そのむこうにぽつんと家屋。もの寂しい日本海の磯の風景が広がる。針生さんは丹念なスケッチを元に、器にたそがれの浜を描き出す。多くは、花鳥や山水などを題材とした日本画からインスピレーションを受けるという。今回、出品した作品「今様洲浜図(いまようすはまず)」も、日本画によく取り上げられる「洲浜図」を自分なりにアレンジしたものだ。
 針生さんの器でもっとも特徴的なのは、描かれた風景に遠近感があり、深みが感じられることだろう。これは、素焼きのあと、まず釉彩で色を付けておき、本焼きし、上絵を描くという二重の加飾によるもの。
以前は画家を志したときもあったが、陶芸の分野に進んだ針生さんにとって、自分の素地を生かすために選んだ表現技法といえる。九谷焼技術研修所に入ったのも、上絵の本場に学ぶためだったという。
 目下は渚の景色が多いが、広く石川の風景を取り上げ、「器に浪漫の趣きを取り入れたい」と考えている。それは、器に料理を盛り、茶を汲んで飲食を楽しむことより、器から溢れる浪漫や郷愁に浸ることを主眼とする、そういうあり方の器といえよう。

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