|
||||||||||||
|
| ||||||||
「やさしいいろいろ」という出品作のキャッチフレーズどおりに、そのイメージはさまざま。鬼板(鉄を含んだ土石、鉄絵などの顔料として使われる)で線を描き、パステル調の色をのせた花や羽根は柔らかい印象をかもす。文様化した草花が連なる飯碗はあざやかな発色。 「色の美しさを表現していきたい」という庄田さんは、書籍や切手、染織をよく参考にする。とくに好きなのは沖縄の紅型。文様化された花鳥を染め上げる伝統の型染めだ。 庄田さんが陶芸に携わるようになったのは、友人が九谷焼技術研修所に入ることになり、「じゃ私も」と連れ立ったことから。 |
そんなスタートだったが、陶芸が「性に合っていた」らしく、いまでは絵柄を考案することが楽しくてたまらない。楽しいが、個性的なものを考え出すのは容易ではない。 今回の出品作で一番気に入っているのは、文様部分を残し、全体に黒マット釉を施した小鉢。モノグラム(英文字を図案化したもの)のような文様にきれいな緑色が効いている。 今後、食器に限らず、日常で使ういろいろなものを作っていきたいという。庄田さんが描いた色絵の時計やソープディッシュなど、いかにも楽しそうではないか。 |
| |||||||||
|