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グレー地に、呉須で曲線、直線、渦巻などを描いた“藤田紋様”が敷かれ、ところどころに緑、青、黄の幾何学的なかたちが点在する。このグレーは重ね焼きによる発色とのことで、微妙な濃淡が表情を生んでいる。彩色部の模様はストライプ、チェック、大小のドット。大人のポップアートという印象だ。 リズミカルなデザインと光沢のある色から、つくり手の楽しさが伝わってくる。藤田さんの作品は二系統に分けられ、このモチーフはその一つ。他にも多様な器を展開しており、マット釉をかけてコントラストの妙を引き出した皿もある。“CERAMIC WORK OBJECT”もこのモチーフの変形だが、自由な成形が面白い。 |
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中国青銅器の「爵」(しゃく)という酒器に触発されたという。オブジェとしてだけでなく、特別な食卓で注器として使ってみたくなる。 もう一つの作品系統は、白珠色のシリーズ。真珠に似た肌と内側の金彩が上質の趣を見せる。フラワーベースのモチーフは見ての通り、たまご。“+Ecru”は、白珠の地に白盛絵具で“藤田紋様”をのせている。 「自分のほしいものをかたちにしている」という藤田さんは、思いのままに模様を描き、色を散りばめ、創ることを楽しむ。そうして生まれた作品は、見た人に感嘆符を喚起し、日常になじむアートであってほしいという。つくり手も使い手も楽しませる小粋な作品たちである。 |
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