審査会レポート

平成27年度の選定商品審査会を12月15日に実施しました。デザインやプロデュースなどの分野で活躍中の3氏を審査員に招へい。石川で生まれた多種多様な商品が並ぶ中で、応募者のプレゼンテーションや審査員による寸評・助言などが行われ、18事業者の商品が本年度の選定商品として認定されました。

事務局

石川県デザインセンターの選定商品事業は、優れたデザインの商品を全国にご紹介し、少しでも多くの方々の手に取っていただくための支援を行う事業です。昭和62年度から実施し、東京ビッグサイトのインターナショナルギフトショーへの出展は本年度で15回を数えることとなりました。この事業をきっかけに全国の百貨店や専門店などへ販路を拡げた先例も多数あります。審査員の先生方のアドバイスに耳を傾け、反映できるものは反映しながら、さらなる飛躍につなげていかれることを期待しています。

岩本 歩弓

岩本 歩弓

写真や資料を通して、自分なりにこういう商品かなと想像していましたが、審査会で実物を目にし、新鮮な気付きがたくさんありました。石川の伝統文化や技術には世界に誇れるものが多くありますし、石川を訪れる外国人観光客も増えています。今後は英語での情報発信が課題になるのではないでしょうか。

畝野 裕司

金沢美術工芸大学 環境デザイン准教授
畝野 裕司

昨年も審査員を務めましたが、今年は商品の幅が広がったように思います。伝統工芸はもちろんですが、オリジナル性が高いアイテムやデザイン分野にまで裾野が広がりワクワクしました。伝統と革新の両輪で、今後も石川から新しいもの、優れたもの、面白いものが生まれていくことを期待しています。

奈良 雄一

能登デザイン室 代表
奈良 雄一

作り手の技や心にふれ、石川のものづくりの広さと深さを改めて実感する機会になりました。ギフトショーへの出展は大きなチャンスです。来場者の興味を引くには展示の仕方が重要ですし、販売につなげるためには情報の伝え方も大事です。方向性を絞った展開で、ステップアップしてほしいと思います。