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女性なら誰もがあこがれるラグジュアリーブランドのメゾンが集中する、パリやミラノ。そこで「天女の羽衣」が “Super-Organza”の素材名でドレスに生まれ変わり、名だたるコレクションを賑わせている。 5、6年前までは、インテリアや産業資材用の生地を白生地で納める請負製造型の織物メーカーだった。ある日、シルクオーガンジーの3分の1という極細糸を使用した極薄生地を製造できないかと声がかかり、それが衣料用の世界一軽く薄い織物「天女の羽衣」の開発につながった。織れるのは世界でも数社、染色加工まで行うのは天池合繊のみという。 |
これを製品サンプル化して素材展やジャパンクリエーションに出品したところ、思わぬ引き合いがあった。染色や縫製を引き受けてくれる会社を探したが、あまりに繊細で無理だとの返事。そこで縫製用の糸も自社開発。2006年には染色設備も導入し、縫製まで自社対応となった。 ふれると指先にかすかに感じる程度で、柔らかくうねるドレープはまさに天女の羽衣。「今はまだほんの一歩を踏み出したばかり。いかにブランド化していくかが大きな課題」と、天池さんは未来を見据えて語ってくれた。 |
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