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沢田さんの工房兼お住まいは、沢田さんが生まれ育った小松駅前の商店街の古い町家です。改装が終わったばかりで、塗り立ての漆喰がほのかに匂い、古い照明器具やスイッチ類、漆を塗った床や階段が懐かしい感じです。お風呂も洗面器にも漆が塗ってありました。 本職は「漆」を精製して職人さんに卸す仕事。 古い家具や陶磁器、漆器なども大好きで、割れた陶磁器も金継ぎ(漆を接着剤にしてくっつける技)して楽しんだりしていましたが、気に入ったお箸がなかなかない。それではと自分で作ってみたら楽しくて、この世界にのめり込んでしまいました。 気が付いたら、素材の木の美しさにも魅了され、木の種類、素材感が生きるよう | に作られていて、漆屋さんなのに漆は控えめです。ちょっと太めで普段使いにちょうど良い「キハダ八角」は、角々に漆の隙間から木が見えています。栗や桜などいろんな木を材料にした塗りわけは、それこそ木の表情を手でも味わうために、半分は木肌そのまま。「えん寿細箸」は、木目が美しく、箔が上品にあしらわれています。蒔絵箸「雪」は、箔で雪の結晶の模様を散りばめた、思わず手にしたくなる箸です。日々使う気に入った古き良き器とのつき合いを大事にしながら、そんな器にお似合いの箸を求めて、「気にいった方に買ってもらえれば嬉しい」と、マイペースで気のむくままに作っています。 |
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