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物静かな雰囲気で、純朴な田舎の青年かと思いきや。耳ピアスで、アメリカの大学で電子工学を学ばれた、代々続く守田漆器のホープです。 家業の漆器屋は産地の問屋ですから、自分で作るというわけではありません。企画して、木地や塗りなどいろんな分業の職人さんに仕事を割り振って、取り扱ってくれるお店に卸してと、大忙し。 新しい商品開発にも積極的で、「静寛」というブランドや京椀シリーズも貴仁さんの考案です。入れ子になった昔からの4つ椀の使い方が気に入っていて、普段の食卓に小鉢がわりに、煮物にも、とお好み次第で使えるものです。 「これがお椀」と疑うほどの薄さですが、木地は国産の桜の木で、 | 山中漆器独特のろくろを使った薄挽きがその秘密。手に持った時の質感や、口当たりの良さを楽しんで頂けたらという思いが込められています。色使いにも気を配り「神代朱は普通の本朱よりやや暗いのですが、その方が料理に合わせ易いんです」と、使う人の立場にたった言葉が心に響いてきます。漆器は剥げるのではと心配する人もいますが、修理ができることと使えば使うほど、いい味がでることも魅力です。「器を持って食べるという文化は日本だけなので、是非、その根づいたもの、味わいを知ってもらいたい」と、伝統文化をしっかり受け継ぎ、形、質感、色などの新しい使い方の工夫に余念がありません。 |
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