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上絵も形も思いっきり賑やかで、斬新で個性的なのに伝統の九谷を感じさせ、難しい講釈は抜きにして、思わず「部屋に置いてみたい」という気にさせられます。 お父様は陶芸家の松本佐一さん。子供の頃から華やかな九谷焼ばかり見ていたせいか、若い頃はやきものは好きになれなかったそうです。大学では経済を学んでいましたが、たまたま、お父様に頼まれて、雑誌のスクラップの仕事をした事から、陶芸に興味がわいてきました。 卒業後、九谷焼技術研修所で学び、しばらくお父様の工房で修業。その後、笠間の筒井修先生に師事され、そこで独立。笠間の頃の作品は土もののシックな感じでしたが、6年前に金沢に戻ってからは、明るい感じの楽しいものが多くなりました。 | 作ってて楽しくて、使ってみて楽しくて、そんな器を心がけ、九谷焼技術研修所で知り合った奥様と、奥様の実家の古道具屋の奥に部屋を借り、二人仲良く机を並べて土に向かっています。今回ご紹介できませんでしたが、奥様の作品も個性的。二人で陶芸教室もされていますが、習いにきた人が、アマチュアの陶芸展で受賞されることがとても嬉しいことだそうです。奥様は「古い時代のものもわりと好き」と言いますが、章さんは「古いものの良さはあるけれど、作られた時はその時代の最先端だったはず。だから今は、今の最先端でありたい」と、手捻り、たたら、石膏型などいろんな手法で、黙々と手を動かし続けています。 |
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