河内 範子 
〒923-1226 
能美郡辰口町緑が丘9-37 
TEL:0761-51-5148 
夏は除虫菊の蚊取線香を
使っていますから、涼し気で、
飾って楽しいのがあればという思いです。

蚊遣り鉢 各 7,000円(わら灰付)
ろうそく立て 6,000円
真っ白く透き通るような白磁がご自慢の河内さんは、京都府出身。大学では哲学を学ばれましたが、やきものの道を志して九谷焼技術研修所に入学。基礎コース、専門コースを卒業後、地元の生地作りの工房でみっちりしごかれました。 自分で窯を持つようになって10年。いつもは問屋さんからの注文で日常の食器を作っています。石川県デザインセンターと石川県クラフトデザイン協会の勉強会に参加して「蚊遣り鉢」を作りました。化学的な匂いが嫌いなので、夏は除虫菊の蚊取線香を使っていますから、涼し気で、飾って楽しいのがあればという思いからです。日本古来の文化を大切にしなくてはという気持も込めています。 外国の方が日本に来た時に、ヨーロッパもどきでがっかりするということをお聞きして、まず自分のスタンスからという気持ちです。ほほーっと唸らせるのが、蚊取線香を置く灰です。その灰にもこだわって、いろいろ探したところ、お香やさんにあるのは以外と高いので、焼き物の釉薬のわら灰を焼き直して色を変えたそうです。「子供の頃は掘りごたつで、今の電気のとは違い、炭で藁を燃やして灰を作っていたのが季節の香りとして感じていたのに、今は季節感がなくなりましたね」と話される河内さん。ご自分の作品は、いつも好きな丸い形になってしまうので、「これからは四角いものにも挑戦しようかな」と勉強会で試作を重ねておられますが、完成が楽しみです。

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