「創作和紙工房まるとも」(株)マルトモ 
中山 道男 
〒920-0059 
金沢市示野町西19 
TEL:076-267-3100 
FAX:076-267-3104 
柿渋は、防虫効果もあり、
漢方薬では血圧を下げる作用などで
使われています。
そんな柿渋を塗った「うちわ」です。

座敷うちわ「柿渋」(大) 2,500円
(小) 2,000円
中山さんが代表を勤める会社は、呉服屋さんに納める和服類を包む畳紙(たとうし)を作っています。ですから、呉服屋さんがお客さんにごあいさつする時のためのうちわの注文も長年頂いていました。 でも呉服業界の低迷、住環境が変わりエアコンが普及してからは、うちわの必要もなく、和のものも少なくなってきました。 そうした時、石川県デザインセンターと石川県クラフトデザイン協会の勉強会に参加し、その成果を銀座・松屋の「金沢から涼を」という展示会でお客様に見てもらおうということになり、日本的なものの見直しということで、柿渋うちわを作りました。 渋うちわはもともとうなぎ屋が使っていたもので大変丈夫です。ですから、うなぎ屋のうちわと間違われないよう、現代的な感覚にするのに苦労しました。市松の模様はプリントでなくスタンプのようにして塗り、「座敷うちわ・柿渋」というネーミングも卓越。柿渋は昔から染料として使われる以外に、防虫効果もあり、漢方薬では血圧を下げる作用などで使われています。柿渋は脱酸素材にもなり、天然の防虫効果に興味を持ったアメリカのスミソニアン博物館からの依頼で、独自製法の柿渋を送ったこともあったそうです。柿渋は虫を殺すのでなく、忌避するというのが中山さんがさらに気に入っていることのようです。

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