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爽やかな白漆のトレーは、朝のトーストやコーヒーを。しっとりとした溜赤のトレーは夜のビールや珍味など、何をのせても様になる、すっきりとした形です。いろいろなカップは、和にも洋にもあう形で、程よい高さが食卓にリズムを持たせます。 さっぱりした性格で、まだ大学生かと思うほど若くみえる四十沢宏治さんは、東京の大学を出て、電気メーカーに3年勤務した後、木地屋の長男ということで、あっさりUターン。奥様の葉子さんも輪島出身で、関西からUターン。結婚するまでは漆を身近に感じることはなかったとか。それが結婚して漆に向かうようになってみると、気にいった漆がない。 | そこで、「普段使えて、今の食生活にあう漆」をと考えるようになり、葉子さんの提案に宏治さんがデッサンを描き、出来た作品は実際に使ってみて、二人で楽しんでいるそうです。電気関係の専門だったせいか、コンピューターで制御する大型の機械を使って、コストダウンとクオリティの2つを追い求める毎日ですが、一番気がかりなことは「生活のシーン」だそうです。宏治さんは、「木地屋は形を作れるのが強みなので、生活のシーンを見つめ直し、塗師屋さんにも提案できる形を作りたい」。葉子さんは「生活の中でもっと漆を使ってもらいたい。そのために何か新しい漆を提案したい」と、漆を愛してやまないご夫婦です。 |
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