山谷漆器工場 
山谷 尚敏 
〒922-0274 
加賀市別所漆器団地20-4 
TEL:0761-76-1536 
FAX:0761-76-1537 
氷を入れて、酒やワインを冷やしてみたり、
鯛やヒラメの刺身をドーンと盛りつけると
美味しそう。

漆桶「転生」
50,000円
山谷さんは家業の漆器工場を継いでいて、普段の仕事は「塗り」。 趣味も、いろいろなものに漆を塗ることで、この漆桶もその中の一つ。漆が入っていた桶を捨てるのがもったいなくて、適当に切って、漆を塗って、藤づるをつけてみた。この藤づるの太さがたまりません。氷を入れて、酒やワインを冷やしてみたり、鯛やヒラメの刺身をドーンと盛りつけると美味しそうです。 ルアーのブラックバス釣りも趣味。小遣いが足りないから、高いルアーを買えない。買ってももったいなくて使えない。それではと自分で作って、投げていたら、たまたま釣場に居合わせた釣具屋さんの目にとまり、大阪の専門店からも注文がくるようになったそうです。釣竿やリールに蒔絵の注文まであり、本人も驚いている様子。 釣具の展示会で、ジーンズぼろぼろの若者が、漆のルアーを見て、お金ためて買いたいと言ってくれて、お椀には興味なくても、ルアーの漆の良さが解ってもらえて、とてもうれしかったそうです。堆漆の作品も多く、香合や、お茶のお道具も作ってみたり、アクセサリーを作ったり。堆漆とは、漆を何層も何層も塗り重ねていく技術で、「塗り」の職人にしか出来ない仕事。地道な地道な努力の積み重ねですが、ここ数年、いろいろなコンペティションで入選していますが、いろんなお客様との触合いが楽しみの一つです。お父様からは、漆の無駄使いと言われながらも、ご自身の「塗り」の形に、肩から力を抜いて取り組んでいる様子がたまりません。

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