木越 勲 
日吉窯 
〒920-0105 
金沢市月影町ロ-18 
TEL/FAX: 
076-258-0331 
和室にも洋間にも庭先にも上品でハイセンスな植木鉢です。

染付 湯呑「家」
1個 2,500円
染付 中皿「街角」
1枚 2,500円
街角小皿
1枚 2,500円
街角マグカップ
1個 2,500円
やきものの作り手が数多い石川県でも、見事なろくろ技術で端正な造形を見せてくれるのが木越さんです。木越さんは、金沢市生まれ。金沢市内の九谷焼の店で作られた組合の共同窯で、ろくろ生地や作家さんの下仕事など16年勤めました。 木越さんが独立して数年でその窯がなくなりましたので、長い九谷焼の歴史のなかの徒弟制度では、最後の職人になるそうです。 独立してからは、生地の下請け仕事の他に、自分なりに生活の器作りにも取り組んできました。また、色絵という九谷の技法のみならず、ブラシでぼかしたように彩色する「吹墨」、ろくろを回しながら鉋の刃で模様をつける「飛鉋」などの技法なども試みてきました。 当時、石川県内ではこうした作風は珍しかったのか、若い頃は、作っても作っても注文に間に合わない、今となっては夢のような時代もあったそうです。 今回、石川県デザインセンターと石川県クラフトデザイン協会の商品開発の勉強会に参加し、作ってみたのは盆栽用の植木鉢です。参加者の皆さんは、近年の生活者のニーズが云々と頭を痛めておられましたが、 ちょうど東京で植木鉢の展覧会に出品を頼まれていたことから、これ幸いと作りました。後から考えてみると、これだけ「庭いじり」がブームになっているのに、気のきいた植木鉢がないということも発見でした。和室でも洋間、庭先でも使えると思います。 涌水のある山あいの静かな工房で、使ってもらって喜んでもらえるもの作りに取り組んでおられる木越さんですが、「あまり人には見せられないけど」と言いながら見せてもらった香炉や水差しは、あまりにも端正な仕上がりで、生地製作という基本が完璧であることを納得させられます。

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