漆 Creation Group あんか 
荒川文彦(左)山下善彦(中)田中昌宏(右) 
連絡先:田中昌宏 
〒922-0111 
加賀市山中温泉塚谷町イ217-2 
TEL/FAX:0761-78-1989 
木地と、下地と、上塗の職人が皆で考えた
普段使いの器です。

あんかのだし入れ・黒(蓋付) あんかの豆皿・黒
1個 12,000円 1個 3,500円
あんかのだし入れ・朱 あんかの豆皿・朱
1個 10,000円 1個 3,700円
荒挽布張り椀
1個 8,500円
荒挽コースター
1枚 1,500円
「あんか」というグループは、大島東太郎商店の出入りの職人さんたちのグループで、ここで紹介するのは山下善彦さん(木地の荒引き)、田中昌宏さん(下地)、荒川文彦さん(上塗り)の3人です。 どの仕事も漆器の製作工程の重要な仕事ですが、表に出ることはありません。かつて大島さんに「仕事は忙しいわ、工賃は安いわ」と愚痴をこぼしていたら、「愚痴をこぼしてる暇があるんなら、自分に何ができるか考えてみろ、自分で作ってみろ」とハッパを掛けられ、 グループを結成し6年がたちました。 「あんか」という言葉は山中では、一人前になった男性のことです。皆、身体とそれぞれの仕事では一人前になったかもしれませんが、お客さんに商品として提供できるもの作りでは発展途上です。 今もそうですが、最初は何を作っていいか全く見当がつかなかったといいます。 しかし、何回かグループ展をやって、お客さんからいろいろな声を聞いているうちに、作り手の都合とお客さんの求めるものの間の溝の深さに驚かされもしたそうです。 木地と下塗りとしては、自然や木の暖かさを感じてもらえるような器を、上塗りとしてはその丹精込めた塗りを見てほしいと願っています。今回紹介する「だし入れ」は蕎麦のつゆ、豆皿は薬味を入れて、塗りの妙を楽しんでください。 椀とコースターは、漆を丈夫にするために下地に張った布の表情を楽しんでください。 まだまだ、何か変わったものに漆を塗ってみようというところがありますが、ぼやっとした山下さん、ちょっとやんちゃな田中さん、落ち着いて紳士的な荒川さん。 それぞれ奥さんがいて、子供たちがいて、その生活の中から、漆に相応しい形を作っていきたいと語ってます。

ギャラリーのメニューへ 平成11年度選定品カタログのtopへ