『うるしろうそく』
Urushi Botanical Candle
能登半島の真ん中・七尾市の一本杉通り商店街に店を構える高澤ろうそくは、県内で唯一の和ろうそくの作り手として知られている。最近では、菜の花から採れた油を使ったろうそくなど、身近にある素材に目を向けつつ、日常生活の中で気軽に灯せるあかりを提案している。
『うるしろうそく』の原料は、能登・輪島で採れた漆の実から絞ったロウ。輪島塗の産地で行われている漆の植林活動を応援したいという思いから、3年がかりで商品化を進めてきた。
温かみのある橙色の炎がゆらゆらと揺れ、室内に穏やかな陰影をつくる。他のろうそくに比べてゆっくりと燃えるので、時計の針もよりゆっくり進むような。普段づかいというよりも、ご褒美づかいをしたい、すこし特別なろうそくだ。