九谷焼 アクセサリー
『こころど』
Kutani Porcelain Accessory
「小さなペンダントトップに描かれた麻の葉、唐花などの文様の驚くほどの緻密さ。もうひとつのサプライズで、裏返すと違う文様が現れるものも。着物でいえば、 裾裏の柄が所作のたびにちらりと見えるような粋なおしゃれ。見た人の心に余韻を残す、そんな存在感がある。
埋蔵文化財の調査展示を行う施設で働いていた経験がある稲垣さん。土器づくりの体験学習の指導をしたことで、もともと好きだったものづくりの魅力を再認識し、九谷焼の世界で少々遅いスタートを切った。
アクセサリーは生地、上絵、パーツ付けと稲垣さんが一貫して手がける。使う人の声を聞きつつ工夫を重ね、10 年かけて現在の洗練されたデザインになった。縄文時代の装身具を思わせる佇まいがあるのも稲垣さん流。