生まれ変わるバッグ
いろいろ選べる楽しさ。使い手がデザインするバッグ。
株式会社 気谷(MONO工房)
能口 和久
かほく市は日本最大のゴムひもの産地。 繊維関連の地場産業が盛んであり、気谷もまた半世紀のキャリアを武器に多様な繊維資材を提供、近年は縫製や加工にも進出している。 今回の 「re-bag」 も、新分野である加工部門のデザイナー、能口さんの提案によるものだ。
「まず一つの形をベースとし、その中で色などを展開することで販売や使用の継続性をめざしました」。 「re-bag」 の基本形は、帆布を素材とした大小2種のトートバッグ本体。 白、黄、赤、青、紺の5色がある。 バッグには通常持ち手が付いているが、「re-bag」 に持ち手の付いたものはない。好みの色の持ち手を別買いし、自分で取り付けるという方式だ。 つまり、5色×5色 = 25通りのデザインに使い手も参加するというスタイルである。 徐々にバリエーションを増やしてもらい、長い期間楽しく付き合ってもらえたら、との意図も込められている。
付け外しを可能にしているのは、 10kg の荷物にも耐え得る強力なマジックテープ。 通勤、遊び、旅行と活用シーンも広く、年齢や性別を問わず愛用されている。 「いずれはアウトドア向けや異素材なども」 と能口さん。 再生、再会、再発見と、新しい 「re」 の形を追求している。