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ジュエリーと見紛う透明感に、細やかな文様。“drawing”シリーズの装身具はどれも、漆とガラス、 それぞれの美しさにいざなわれるように生まれた。「漆をガラスに塗って光にかざすと漆そのままの美しい飴色が見える。 それを表したくて」。ガラスの底面に漆を塗っては拭きを繰り返し、蒔絵筆で文様を描き出した。 透かさずとも漆の色が楽しめるように底面全体を金箔で覆い、光を意識的に内部に呼び込む。 筆の赴くままに描いた柄は、自由でありながら繊細。“drawing”の名の所以となっている。 | 一方、「繋」(つなぐ)は天然木の皮が素材だ。よく乾燥した欅(けやき)の皮の内側に、 布着、下地、塗りなどの伝統工法を用いた。タイトル通り各ピースがつながるように、 両端をジグソー風にカット。たとえ異なる人が一つずつ買い求めても、どこかで誰かとつながっている、 そんな思いを持ってもらえればとの期待がにじむ。美しい素材があれば、 漆とならどういう関係になるだろうと思いを巡らせ、漆に「どう?」と尋ねながらものを生み出していく名雪さん。 漆に寄り添い、漆とともに遊びながら、今日も美しいものを探している。 |
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