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箔は本来、素材としてこの世に生まれる。創業110年の今井金箔が打つ金沢箔も、仏壇、和服、建築、生活用具と、暮らしを彩る製品の材料としてつくられてきた。金沢の金箔の全国シェアは99%、伝統技法を用いた丹念な手仕事が特徴だ。「素材といえども箔そのものが持つ美しさも捨てがたい。箔自体をじっくりと見てもらう工夫ができないものだろうか」。国内外から大勢訪れる観光客向けに、金沢箔の素顔の魅力を伝えるアイテムが欲しい…。製造者ならではの思いがヒントとなって「箔硝子」は誕生した。 | 「箔硝子」は、1万分の1ミリといわれる極薄の箔を、板状の強化ガラスにはさんで加工したものだ。透過光とともに見る箔は角度や照度によって表情が微妙に異なり、多面的な魅力を映し出す。用いた箔は金箔と、硫黄で燻して微妙な色合いに仕上げた銀箔。銀のように空気にふれると色が変化する金属も、この加工を施すことでずっと同じ色が楽しめるという。今回はまず、コースターと結界の提案となった。今後どのようなシーンで展開されるのだろうか。活躍が待たれている。 |
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