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「普段使いだけど、そこにあること、使うことでワクワクした気持ちになれるものをつくりたいんです」。そう語る松本さんが作品をつくるとき、いつも大切にしているのは自分自身が楽しんでつくるということ。その気持ちがつくるものに表れ、使う人に伝わると考えている。 松本さんの作品を目の前にすると、見ているこちらの口元がニッコリ、自然にゆるんでくる。 たとえば、土鍋。異国情緒を醸す蓋、普通の鍋をそのまま土に移したカチッとした形のものなど、私たちが土鍋に持っている固定観念をさらりとかわす。 そこに美しい色を組み合わせた彩色が優しいハーモニーを奏でる。食卓でこの鍋を囲めば、きっと会話がはずむに違いない。 |
Square×2と名づけられたシリーズは正方形で何かをつくりたいという思いから生まれた。文字通り角々と四角いポットは白マット釉に銀色というシンプルな彩色。洗練された雰囲気の中にほのかに温かみが感じられる。粘土が柔らかいうちに施した型押しや線彫りが軽快なリズムをつくっている。 「土だから、できることがあります」と松本さん。土という素材と上絵の色にこだわり、作陶を続けて20年。ふわりとした口調で「笑って暮らせることが一番の目標」と微笑む。その手から、日々の暮らしを彩る“ワクワク”がつくり出される。 |
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