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柔らかなタッチとやさしい色使いの柄。絵付け中心に制作活動を行っている津田さんの作品は、
ふんわりと人を包み込むような彼女の穏やかな人柄がそのまま表れている。
宝をイメージした打ち出の小槌や琵琶、桜やひまわりといった花の絵を、絵の具にガラスを混ぜて作ったピンクや水色の淡い色で彩色。
最低でも4〜5種という多彩な色使いの鉢や皿、飯碗、酒器などの食器は、
そこにあるだけで食卓をハッピーな雰囲気で包み込む温かさと華やかさを併せ持っている。 今回出品された作品の中で注目したいのが箸置き。絵付け以外でも自分らしさをもっとアピールしたいと、下地作りから挑戦した。 |
ちょっとしたつまみを入れられる小皿と箸置きが一体になった小皿型など、試行錯誤を繰り返しながら完成させたのは10種以上。
なかでも、粘土をコの字型に折り曲げた立体の中に箸先を入れて使うフラワーは、食事で汚れた箸先がほかの人から見えないよう工夫した自信作だ。 高校3年生の時、映画「ゴースト」でろくろを回す主人公の姿を見て、土に触れたことさえないまま陶芸の道に進んだ津田さん。 絵付けの世界の楽しさを知って、一生の仕事にしたいと確信したという。 今の目標は、「食卓を華やかにするだけでなく、生活に潤いを与えられるような食器作り」。 背伸びをせず、自分らしさを大切にしながら、チャレンジの日々を送っている。 |
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