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「けがの功名かな」と今井さんは微笑む。
フェルトとガラス。正反対の性質を持つ素材が一つの作品となって生まれたきっかけは、彼女を突然襲ったヘルニアだった。 1年ほどガラスがまったく吹けない状態に陥った。 体を動かすのが大好きな性分。気を紛らわすために手を動かし、何気なくガラスの塊に毛糸を巻いた。 「柔かい、温かい」vs「固い、冷たい」。 相反する二つの素材に繊維という共通のキーワードがあることに気づいた時、二つは一つとなり、自分のスタイルが見えてきたという。 かくして独創的なWarm Stoneが誕生した。キャンディポットは、甘いものに目のない作者の自然発露的作品。 |
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スイートな記憶や夢をしまっておけそうな器だ。京都生まれらしい“はんなり”した色とフォルムは、リングホルダー。
毛の先からガラスが顔を覗かせている。 「激しい面もおおらかな面も、どちらもあるのが、私。相反する二つのものを抱えた人間だと思います。 だから、瞬間が勝負の吹きガラスも好きだし、チクチクと刺繍をするように時間をかけてグラインダーで描く仕事も好きですね。 私が今あるのは、多くの人々のおかげ。そんな“今”をいとおしむ作品を作りたいと考えています」。 卯辰山の自宅兼工房で、今井さんの手探りの日々が続いている。 |
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