自然な素材と質感が好まれている昨今、いつもピシッと完成された漆の美しさをみせてくれるのが小谷口さんです。何百年も使われたものには良い形しかない、良い形を尊重し加飾を現代風にというのがその思いです。
飯椀夫婦揃いは、二人仲良く、おいしくご飯を食べて欲しいという気持ちです。ふつうご飯は陶磁器の碗を使いますが、一度漆の椀を試してみてください。漆の朱や黒は、ご飯をおいしく引き立て、香りまで違います。
入れ子の小鉢は、伝統の形に小谷口さんらしい朱に、主張していない控えめな蒔絵のバランスが絶妙です。
|
 |
凛とした中にも優しさがあふれ、食の風景に彩り、華やかさが演出出来て、たとえ梅干し、塩辛であっても、ワンランク上の味わいと文化が楽しめそうです。冷酒用のクーラーは、おいしいものをおいしく頂くためには、ちゃんとした道具があるとより楽しくおいしくなるという風に、小谷口さんはいつも考えているからです。おいしくないレストランでは、盛り付けが多く見えるような器を使っていたり、食べる人のことを全く考えずに適当に器が選ばれていて、驚くことがあるそんな時代ですが、小谷口さんは若い方に、もっと日本の食文化を知ってもらいたいと願っています。 |