趣旨  いま、何故、漆なのか。
衆知のとおり石川は、京都と並び日本を代表する伝統を有する地で、四季折々の豊かな自然にも育まれて、漆、やきものなど、食生活の器を中心に日本を代表する伝統工芸の数々が作られ、現代の生活の中で使われている土地柄です。 特に漆器は、日本を代表する集積を誇り、輪島塗、山中漆器、金沢漆器の三産地を有し、日本独特の生活文化の中で成熟させてきた形を守り続けています。
伝統を守り続けることも大切ですが、それだけでは刻々と変化する人々の意識や生活スタイル、急速に変化する情報化や国際化する社会に対応することはできません。
また世界的に、バリアフリーや環境問題が社会問題として取り上げられ、急速にその対応策が検討されているところですが、これまでの「経済」という評価軸に加え、「生活」や「環境」という評価軸が求められてきた証ではないでしょうか。 そうした中、漆という自然素材、塗りという丹精込めた手仕事、そして独特の肌合いをもった美しさ、愛しみながら大切に使う心など、私たちの生活の中で、漆の価値がもっと問い直されてもよいのではないかと思います。
また、芸術の評価軸も、伝統や美術だけでなく、様々な広がりを見せています。漆によって表現された美しさにも、作り手の最大限の個性と創造性の発揮、漆に美の表現素材として魅了されたものなど、いろいろです。
本展は、伝統工芸としての漆だけでなく、デザインという発想と展開のプロセスの導入による漆の新しい形の提案の活発化と、漆のより一層の生活や空間への広がりを期待して、1989年「ジャパンデザインコンペティション石川」として、ビエンナーレ(隔年)でスタートしました。1993年には中小企業庁の補助を得て「国際デザインフェア」として大々的に開催し、1996年からは「国際漆デザイン展・石川」としてトリエンナーレ(3年毎)で開催してきました。 第6回を迎えた今回は、芸術、工芸、クラフト、デザインという創作の枠を越え、伝統の生活文化に裏打ちされた形という意識を越え、漆というアジア固有の生活文化というイメージを越え、広く世界から、漆の新しい提案を求めることの姿勢をより一層明快なものとするために「国際漆展・石川」と名称変更しました。 そして何より、漆の様々な美の方向性と新しい使い方を提示することにより、広く各方面の皆様方の漆に対する認識が新たなものとなりますとともに、漆を通じた国際交流の推進と産業の活性化、さらには美しさ溢れる生活が実現されることを期待して開催します。
主催  国際漆展・石川開催委員会
[構成]
石川県、金沢市、輪島市、加賀市、山中町、金沢商工会議所、輪島漆器商工業協同組合、山中漆器連合協同組合、
金沢漆器商工業協同組合、(財)石川県地場産業振興センター、(財)石川県デザインセンター
募集内容  漆がほどこされているもの(カシューでもかまいません)
応募分野及び制限
椀や盆といった食生活の器から、花器、インテリア用品、壁画、ジュエリー、オブジェ等、漆がほどこされているものとします。
原物作品に限ります。アイデアスケッチ等、具体的な形になっていないものは受付けません。
すでに発表されている作品や市場に流通している商品でもかまいません。
作品のサイズは、1点(組)縦、横、高さの合計が210p以内。重量は50kg以内とします。
応募作品は1人(もしくは1グループ・団体)1点(もしくは1組)までとします。
募集内容 
大賞 副賞 1,000,000円(1点)
金賞 300,000円(2点)
銀賞 100,000円(4点)
その他、審査員奨励賞、特別賞など多数
審査員 
栄久庵憲司(工業デザイナー)
大西長利(東京芸術大学名誉教授)
小松喨一(金沢美術工芸大学名誉教授)
白泰元(韓国中央大学校芸術大学客員教授)
樋田豊次郎(東京国立近代美術館主任研究官)
船曳鴻紅(東京デザインセンター社長)
ヨーン・スコーウ・クリステンセン
(デンマーク国立工芸博物館副館長))
審査員は日本語読みで50音順。○は、第1次スライド審査も兼ねています。
審査員は都合により変更になる場合もあります。
出品申込 
2002年5月10日(金) 応募申込締切
1.  応募者は、出品申込書に必要事項を記入し、作品のカラースライド(35o判/マウントしたもの/2枚まで)を添付して、2002年5月10日(金)までに開催委員会事務局に必着で送付してください。
2.  サイズの記載が不明確で、サイズが規定以内かどうかの確認が出来ない場合は、審査の対象としません。出品申込書の指定のサイズの単位に注意して記入して下さい。
3.  カラースライドは2点までとし、2点めは違ったアングルから撮影し、作品がどういうものか、よくわかるようにしてください。
4.  カラースライドは、図録作成の際に使用しますので、マウントに「(1)」「(2)」と優先順位を明記し、天地裏表を明記してください。
5.  図録には、「(1)」を使用します。
6.  天地裏表の記載の不備により、図録作成において写真の裏焼き等があっても、開催委員会は責任を負いません。
7.  併せて、同封されているシールに必要事項を記入して、スライドの枠に添付してください。
8.  応募していただいたスライドは、返却いたしません。
スライド審査  2002年6月中旬、スライド審査員により審査を行います。
結果通知 
1.  スライド審査の結果は全員に書面で通知します。発送は審査会終了後、概ね2週間後となります。
2.  スライド審査を通過した作品は、本審査並びに展示の対象となります。
出品承諾 
1.  スライド審査を通過した作品の出品者には、結果通知と出品要領と出品承諾書を送付します。
2.  出品を承諾する者は、出品承諾書を、出品要領に記載の期日までに、開催委員会事務局宛に送付してください。
出品登録料 
1.  出品を承諾する者の出品登録料は、国内からの出品者は1点20,000円とします。登緑料納入方法は出品要領に記載します。
海外からの出品者の出品登録料は無料とします。
作品の送付 
1.  出品承諾書を送付した者は、現物作品を、指定の期日・場所までに送付してください。期日・場所は出品要項に記載します。
2.  作品送付の経費は出品者の負担とします。
3.  輸送中の破損については、開催委員会は責任を負いません。必要な場合は出品者で保険を付与してください。
4.  作品の開梱・検品は、審査会の前日に行います。開梱時に、破損等あった場合には、開催委員会より連絡いたしますので、事後処理は出品者でお願いいたします。
5.  輸送中の破損により、本審査や展示会に出品できなかった場合の責任は一切負いません。
6.  スライド審査を通過した作品と違うものを送付した場合は失格とし、本審査及び展示の対象としません。
7.  本審査並びに展示会では、作品はスライドに基づいて設置しますが、組立等に注意を要する場合は、スケッチや指示書を出品承諾書及び作品に添付しておいてください。
8.  作品の取扱いは開催委員会が指定する専門業者により厳重に行いますが、複雑な組立等の指示があった場合、本審査や展示会で組立に支障があっても、開催委員会は責任を負いません。
※次の(9)〜(16)は、海外からの出品者にのみ適用します。
9.  作品は、展示会終了後の返却を考慮した通関を行います。
10.  通関には約1週間かかりますので、余裕を持って送付してください。
11.  CIF価格10,000円以上の作品は、郵便及び国際宅急便で送付しないでください。返却を考慮した通関ができません。
CIF価格とは、作品の価格に運賃及び保険料を加えた合計の価格です。
12.  通関に際し、通関料や日本国内における輸送料が発生した場合は、開催委員会が負担します。
13.  通関に際し、送り状(INVOICE)に、必要事項が記載されていなかったり、出品申込書と違う価格が記載されていた場合は、通関できないことがあります。必ず、必要事項を記入し出品申込書と同じ価格を記載してください。
14.  送り状(INVOICE)の記載内容の不備により通関できず、本審査や展示会に出品できなかった場合、開催委員会は一切の責任は負いません。
15.  海外からの出品者で、作品を出品者もしくは出品者の指定する人が持参し、入国の際に関税や通関料、作品送付に際して日本国内における輸送料が発生した場合は、日本国内からの出品と同様に扱いますので、その経費は出品者の負担とします。
16.  代理人による送付手続きを行う場合でも、開催委員会との連絡は、出品者本人とします。
本審査  2002年8月下旬、本審査員により現物作品で審査を行います。
本審査では、入賞作品を決定します。入賞しなかった作品は入選となります。
入選作品には、賞状等は授与されません。
特別座談会  本審査会翌日に、審査員全員による特別座談会を開催し、入賞作品の発表とどこがよかったかのコメントや審査会を振り返っての感想を語っていただきます。 会期、会場等の詳細が決まりましたら、応募者全員にご案内いたします。但し、ご案内は国内からの応募者のみとします。
審査発表 
1.  本審査の出品者には、個別に書面で通知します。発送は概ね審査会終了後2週間後となります。
2.  本審査の結果は、審査結果資料がまとまり次第、石川県内の報道機関に資料提供します。
3.  日本国内の主要な工芸、デザイン関係の団体、雑誌には、展示会告知と併せて随時、資料提供します。
展示  会 期 2002年(平成14年)11月頃(5日間程)
会 場 金沢市内で調整中

本審査の出品作品はすべて「国際漆展・石川 2002」で展示します。
開催委員会構成団体の一員の主催により、金沢市以外で展示会を開催することもあります。(前回は加賀市で開催しました)開催されることになった場合は、その旨ご連絡いたしますので、出品の有無は出品者の意志とします。
図録 
1.  本審査の出品作品をすべて掲載した図録を発行します。
2.  スライド審査を通過しても、本審査に出品がなかった場合は掲載しません。
3.  この図録は、本審査出品者全員に1人(またはグループ・団体)につき1冊を贈呈します。
作品の販売 
1.  販売可能な作品のすべてに価格を表示し、展示します。
2.  展示期間中に購入希望があった作品については、開催委員会が販売します。開催委員会は、専門業者に販売を委託する場合もあります。
3.  国内からの出品については、上代価格が出品者の希望する手取価格の概ね2倍となることがありますので、予めご了承ください。
出品物の管理 
1.  出品物には、作品受付後返却までの期間中は、開催委員会において保険を付与し、開梱・展示等の作品の取扱いについては開催委員会が指定する専門業者により最善の注意を払いますが、天災地変等の不可抗力による場合は賠償責任は負いません。
2.  作品にかかる知的財産権は、すべて出品者本人に帰属します。
3.  但し、知的財産権の使用に関しては、以下のとおりとします。
開催委員会及び地方公共団体等の公的機関が広報活動や展示を行う場合、出品作品の知的財産権を使用することができるものとします。
出品者より送られた作品のスライドは、図録、ポストカード、ポスター等の印刷物及び広報物を制作する場合に、使用することができるものとします。
使用の期間については、特に制限を設けないものとします。
提出された写真に関して、その使用目的以外の、いわゆる営利を目的とした使用が想定される場合は、使用を希望する者と出品者の双方で協議するものとします。
作品が販売された場合、購入したものがその知的財産権の使用を希望する場合、出品者と購入したもので協議するものとします。
入選作品については、開催委員会で再撮影して使用する場合もあります。
4.  会場における模写撮影は、開催委員会及び報道機関が記録用として行う場合以外は原則として禁止します。
作品の返却 
1.  販売を希望されなかった作品と、希望されていても販売されなかった作品は、開催委員会が委託する運送業者によって返送します。
2.  作品は、開催委員会が指定する専門の美術品梱包業者により厳重に梱包し返送しますが、万一開封後破損等の事故があった場合は、配送した業者に申し立ててください。開催委員会に申し立てられても、事故確認ができませんので対応できません。
3.  国内からの出品者への作品返却については、返送料並びに保険料は出品者の着払いとします。但し、梱包に係る経費は開催委員会で負担します。
※次の(4)〜(8)は、海外からの出品者にのみ適用します。
4.  海外からの出品者への作品返却については、出品者の国の国際空港までの諸経費は開催委員会が負担します。
5.  しかし、貴国の通関並びに国際空港から戸口までの経費は、出品者の負担とします。
6.  出品者の国の通関並びに国際空港から戸口までの経費負担を拒否され、作品を返却できなくなった場合は、その場で作品を破棄することことになりますので、予めご了承ください。
7.  海外からの出品者で、返送先が日本国内となる場合は、返送料並びに保険料は受取り人の着払いとします。開催委員会が、作品受取りの際に関税、通関料や日本国内における輸送料を負担していた場合、その経費を受取人に請求します。
8.  作品が販売されなかった場合で、出品者が返却を拒否する場合は、作品を破棄もしくは開催委員会に寄贈していただくことになりますので、出品承諾の際にその旨を同意していただきます。
9.  作品の返却は、展示会終了後、概ね3ヶ月後となります。但し、金沢市以外で展示会が開催され、出品された場合は、その展示会の終了後、概ね3ヶ月後となります。
付則  本要領に定めるもののほか、必要と認める事項は、その都度開催委員会が定めるものとします。
お問合せ  ご質問やお問合せは、日本語もしくは英語による手紙またはFAXで、下記開催委員会事務局まで送付して下さい。
海外からのご質問の際は、必ず国名を明記してください。
電話やE-mailでの問い合せには、お応えできません。
事務局  国際漆展・石川開催委員会
〒920-0223 石川県金沢市戸水町イ65番地
(財)石川県デザインセンター内 FAX 076-267-5242