山中漆器『うつろいカップ』
Yamanaka Urushi Lacquerware; Cup
メタリック調の鮮やかな色。金属のカップかと思い手にとると、ふわり軽く持ち上がる。
山中漆器の木地師の家の4代目を継ぐ浅田さんは、伝統的な技術を継承しながらも、新しい山中漆器のプロデュースに力を入れている。
平成30年度の「プレミアム石川ブランド」に認定された『うつろいカップ』は、山中漆器のロクロの技術と現代の塗りの技術を合わせた新感覚のカップだ。欅を薄くくり抜き、内側は木目を活かした拭き漆やクリア仕上げに、外側は調色にこだわって上品なメタリックカラーで仕上げた。見た目は硬質でクールだが、触れる手や口に木の温かみも感じられる。サイズ違いで揃えれば、入れ子にして収納できるメリットもある。
うつろいは「季節のうつろい」を意味する。日本の春夏秋冬をイメージした4色がテーブルを彩り、使う人の心を和ませてくれる。